今夜のケーブルレシピ-TRS (1) - LMOTION | エルモーション

今夜のケーブルレシピ-TRS (1) October 2, 2008 CVO | コメント(2) | トラックバック(0)

さて、みなさんケーブル作ってますか?
何本も作っていると、出来合の切り売りケーブルじゃ満足できなくなりますね。
そんなあなたに捧げるケーブルレシピ。
TRS編です。

まずは材料の紹介から

まずは今回の目玉となる"謎のビンテージ線"(緑色)です。
こちらはメーカー不明のビンテージ単線で、構成が布巻-シルク-錫メッキ単線となります。
メーカー不明ではありますが、癖が無く高解像度で凄く自然な音がするので大好きなのですが、入手は困難かと思われます。
*このケーブルAnaconda社製ではないか?という噂もありますが、お店に入荷した際にリールが無く店員さんも判らないとの事でした。。。
これはホット、コールドのラインに使いますので、制作するケーブル長の倍用意します。
今回は1.5mのTRSケーブルをペアで作りますので、6m用意しました。

次に、AEMC社製1950年代の単線(ダブルシルク-無メッキ単線 18AWG)です。茶色の電線です。
こちらはグランドに使います。
経験上グランドに使う線材は単線で太めな物を使うと良い結果が出る事が多かったので、若干太めの18AWGにしてみました。
余りに太い線材を使用すると仕上がったケーブルが固くなり過ぎて使いづらいので注意しましょう。
3m用意しました。

次に被服用カーボンスリーブです。
これは使わなくてもそんなに音は変わらないとは思いますが、見た目が綺麗になるので使った方が満足度は高いです。
ケーブル自体が太くなりそうな場合は、実際のケーブル長よりも若干長目に用意して下さい。
今回はかなり細めのケーブルになる予定なので、そのまま3m用意しました。

プラグはG&Hのステレオフォンプラグです。
スイッチクラフトやカナレなどを使用しても良いです。この辺はお好みで。

後はスリーブを留める為のスミチューブ(熱収縮チューブ)を少々。WBTのWBT-820(半田)を用意しました。

材料は以上です。

では制作にとりかかりましょう。

まずは線材を必要な長さに切断します。
今回は1.5mのケーブルを作りますので、1.5mに切断します。
TRSケーブルなので、ホット、コールド、グランドで3本ですね。
切断できたら線材を捻っていきます。

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この作業が一番大変な作業なので頑張って捻りましょう!

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と、このような状態になります。

大変な思いをして捻った後にこんな事を言うのも何ですが、まぁ捻らなくても問題はありません。
単線を使用しているので、捻る事により物理的な強化になる・・・・と思い込んでるのと、ノイズに強くなるかもしれない!というおまじない程度です。気休めです。
捻ると最終的に長さが短くなると言う短所もあります。

一頻り捻り倒して満足(?)した所で、スリーブを被せていきます。
この際に末端を整えておかないとスリーブに突き刺さり、上手く前へ進めません。

ケーブルの末端は整えておきましょう。
スリーブの末端をライターなどで少し炙り、解れないようにするのも忘れてはいけません。
これを怠ると先からバラバラになります。